毎週、日本航空高校静岡本部(静岡校・沼津校・函南校)の学校生活や教育方針等を取り上げるコラムです。
今回は、「10年後につながる学校生活」について。
当校では、「10年後につながる学校生活」を合言葉に生徒の教育・指導に当たっています。
高校の目的の一つに、より多くの知識を獲得することがあげられます。
確かに、教員が教科書を片手に、生徒に知識のシャワーを浴びせていくことも一つの教育の
在り方と言えるでしょう。
知識の獲得は、高校で単位を取得し、卒業するまでの3年間は成績として評価され、生徒本人の
自信にも大きくつながるメリットがあります。
しかし、もし、それが教育の中心だとしたら・・・学校生活の意義が主に知識の獲得だとしたら・・・
10年後の生徒たち、つまり、25~28歳になっている生徒たちにとって、高校生活がどのくらい
糧となり、思い出に残っているでしょうか?・・・
社会に出た生徒たちは、知識を持っていることではなく、知識の“活用”を求められます。
どのような考え方で仕事に取り組むのか?
そもそもその仕事をなぜやらなければならないのか?
社会とはどのように成り立っているのか?
自分の人生の指針は何なのか?
そんな人としての土台(ベース)があってこその知識の活用であり、活きた仕事を
することが社会では求められます。しかし、教科書にはその答えはありません。
当校では、生徒たちの10年後の指針になるよう、詰め込み型の授業ではなく、
少人数制だからこそできる教員・生徒とのやりとりがたくさんある双方向型の授業を
心掛けています。
教科書以外の範囲を学ぶ様々なキャリア教育の授業の時間数もたくさん確保しています。
生徒たちが、10年後に思い出に残った授業がたくさんあるよう、そして先生とのやり取り
や高校生活で考えたことが、10年後の生きる指針につながるよう、時間をかけてじっくりと
様々な授業や学校生活を通して、生徒に向き合います。
10年後に生徒たちが、社会に出て本当の意味での「働く」=「傍(はた)を楽(らく)にする」
ことができる人財になることを願って、日々授業や生徒指導に当たっています。